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【2025年2月】アイリーア8mgについて勉強会行いました。

アイリーアは加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症の黄斑浮腫の治療に用いられる抗VEGF薬で、これまで使用されていたアイリーア2mgに比べ投与間隔が延ばせる可能性が期待できる薬剤の様です。

加齢黄斑変性症に対するこれまでのアイリーア2mgとの効果の違いを調べたパルサー試験(1021名(うち日本人98名)での試験の結果

  • アイリーア8mgで4か月間隔投与群において2年間まで投与間隔が4か月間隔以上であった患者の割合は70.2%であり、2年目時点で、次回予定された投与間隔を5か月間隔以上に延ばせると判断された患者さんの割合が53.1%で、6か月間隔に延長すると判断されている患者さんが30.8%でした。
  • 2年目までの平均投与回数は、アイリーア8mgを3か月間隔投与群で9.2回、アイリーア8mg4か月間隔投与群で7.8回、アイリーア2mg2か月間隔投与群で11.9回でした。

糖尿病網膜症の黄斑浮腫に対するこれまでのアイリーア2mgとの効果の違いを調べたホトン試験(660名(うち日本人74名)での試験の結果

  • アイリーア8mgで4か月間隔投与群において2年間まで投与間隔が4か月間隔以上であった患者の割合は83.5%であり、2年目時点で、次回予定された投与間隔を5か月間隔以上に延ばせると判断された患者さんの割合が46.8%で、6か月間隔に延長すると判断されている患者さんが32.4%でした。
  • 2年目までの平均投与回数は、アイリーア8mgを3か月間隔投与群で8.6回、アイリーア8mg4か月間隔投与群で7.5回、アイリーア2mg2か月間隔投与群で12.9回でした。

加齢黄斑変性および糖尿病黄斑浮腫の患者さんの治療の障壁として最も多く報告されたのは、「時間的負担(通院回数・待ち時間)」でした。次に「憂鬱なお気持ち」というアンケートの結果があるということでした。

加齢黄斑変性症や糖尿病網膜症の黄斑浮腫に使用される硝子体注射アイリーア8mgの効果について勉強することが出来ました。

副作用についても重篤なものはないようです、詳しくはお気軽にご相談ください。

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