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【アレジオン眼瞼クリーム0.5%】という新たなお薬が出てきました。

◆当院でアレジオン眼瞼クリーム0.5%の抗アレルギー作用について学んだことです。

・即効性

アレジオン眼瞼クリーム塗布30分後抗原惹起では、眼瞼結膜、眼球結膜、目頭の結膜において、基剤と比較してヒスタミン（アレルギーの時に体内に出てくる物質）を抑制していました。また目頭の結膜に関しては、アレジオンLX点眼液では有意差はつきませんでしたが、アレジオン眼瞼クリームは有意に抑制していたそうです。

・持続性

アレジオン眼瞼クリーム塗布24時間後は、アレジオンLX点眼液点眼8時間後に比べて、ヒスタミン誘発による結膜の血管透過性亢進を有意に抑制していたそうです。

・患者自覚症状

眼掻痒感、眼脂、流涙、異物感、の自覚症状をスコア化しました。

アレジオン眼瞼クリーム群は投与開始8日以降、全ての評価時点において投与開始時に比べて有意な減少を認めました。

また全ての項目において、アレジオン眼瞼クリーム群と、アレジオンLX点眼群との患者さんの自覚症状スコアに、大差なかったようです。

・点眼用法遵守率

アレジオンLX点眼液0.1%（1日2回）：症状が楽な時27.7％→症状がひどい時37.8％

アレジオン点眼液0.05%（1日4回）：症状が楽な時6.5%→症状がひどい時28.3%

用法遵守できていない患者さんは非常に多く、十分な治療効果を感じていただけていない可能性があるということでした。

1日の必要回数が少ない方が遵守率は高いので、1日1回のアレジオン眼瞼クリームだとより治療効果を感じていただける可能性が高いのではないかということでした。

使用した患者さんの意見として1日1回で24時間の効果が期待できるため、日中目薬を持ち運ばなくて良くなったと喜んでいという声がアンケートでみられるということでした。

一日１回であることで使用しやすくまた、緑内障やドライアイで多数点眼を使用している方では、アレジオンクリームは目の周りに寝る前に1回塗るため、目の表面に負担をかけないアレルギーのお薬としても有用だと云う印象受けました。
新しい薬剤についてスタッフみんなで情報を共有することができました。