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眼内レンズ TECNIS Eyhance IOLについて勉強会を行いました
眼内レンズについて
白内障の手術の時に使用する眼内レンズにはいくつか種類があります。
保険適用でないレンズには、遠くも近くも、ある程度見える多焦点眼内レンズがあります。
しかし、令和2年から先進医療から削除され選定医療になり、手術代は保険適用ですが眼内レンズ代が自費になります。(片眼約17万~約31万)
保険適用のレンズは、遠くか近くどちらか一方にしかピントが合わず、近くにピントを合わせると遠くは眼鏡を掛けないとはっきりは見えず、遠くにピントを合わせると近くは老眼鏡を掛けないとはっきり見えにくくなります。
TECNIS Eyhance(アイハンス) IOLの登場
最近、保険適用のレンズで遠く(約5m)から中間距離(約70cm)まで見やすくなる眼内レンズができました。
その眼内レンズがEyhance IOLで、保険適用の一般の眼内レンズに比べると遠くにピントを合わせても手元の大きい字くらいは見ることができます。
TECNIS Eyhance(アイハンス)の特徴
- 色収差が少なく、高いコントラスト感度を提供できる
- 後発白内障(白内障術後何年か経過すると眼内レンズを入れている袋が濁る現象)を抑制
- 中心部分に 0.50D 程度の加入がある為、中間距離(70 cm)あたりも見やすい
- ハローグレア(光が散乱する現象)は、単焦点眼内レンズと同等
保険適用の眼内レンズで、今までの眼内レンズに比べるとアイハンスではピントの合う範囲が広くなるため患者さんにとってもメリットになる印象を受けました。