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眼感染症について勉強会を行いました。
眼感染症は眼球内(目の中)で起こる感染と眼球(目)の外で起こる感染症があります。
眼の中で起こる感染症を眼内炎といいます。発症頻度は0.06〜0.2%、500〜1700件に1件とされています。
眼内炎には急性型と晩発型の二つに分けられます。
急性眼内炎は、ブドウ球菌、緑膿菌などを起炎菌とし、症状としては術後3日前後あたりで眼痛が起き、羞明に続いて霧視による視力低下が起こります。また前房の混濁や縮瞳も起こります。
晩発型眼内炎は、P.acnesという菌が起炎菌となり、視力低下や充血、眼痛が起こります。
眼内炎が起きた場合は、早急に眼の中を洗浄する事が必要になります。術後に痛みや、視力の変化があった場合、また、何か症状がある場合はすぐに伝えて下さい。
眼球(目)の外で起こる感染として、結膜炎や麦粒腫などが多く見られますが、今回は角膜炎(眼球の表面の黒目の所が角膜です)について勉強しました。
細菌などの感染によっておこる角膜炎を細菌性角膜炎といいます。
細菌性角膜炎は、軽い段階で治療をしないと、重篤な視力障害や失明につながる危険な病気です。
傷などの角膜外傷や兎眼、ドライアイ、長期のステロイド菜の点眼の方、CL(コンタクトレンズ)の不適切な使用によって起こります。
症状としては急性の羞明、激しい痛みがあります。
角膜は視力にも大きく関係し、又、病気の進行が早いためすぐ治療することが必要になります。感染した菌によって効果の高い点眼が変わってくるため、病院受診して、正しい点眼薬での治療をするようにしましょう。
感染対策として私たちが一番身近にできることは、手洗いです。
手洗いは手指から汚れと有害な微生物の除去、手指を介した病原体からの感染の予防となります。
石けんと流水による洗浄(約30秒)で99.62%滅菌率がある為、点眼だったり、CL(コンタクトレンズ)を扱う前に手洗いをすることで感染対策になります。
感染症から身を守る為に、常に清潔にしておくことを心がける事が大切だと学びました。